Takaのアメリカ留学日記

2019年8月からアトランタに交換留学。アメリカ生活・社会学で学んだことから「自分らしく」生きることについて気ままに書いています。

【最新】アメリカの人種意識。白人の方が差別を受けている?

社会学コラム第13弾アメリカの人種差別の意識

 

今回は最近のアメリカの人種差別の意識について

 

論文を元に紹介していきます!

 

 

白人の方が差別を受けていると感じている

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トランプ政権の発足後、メキシコ国境沿いの警備の厳重化や人種差別的発言等

 

ニュースや新聞でもアメリカ国内の白人至上主義のイメージが強まっています。

 

その一方で、人種の多様性を理解していこうという姿勢が世界中で広がっています。

 

そんな今、アメリカ社会では人種差別に対してどのような考えがあるのでしょうか。

 

2017年、NPRの調査によると

 

55%の白人は黒人よりも人種差別を受けていると感じている

 

という調査結果が出ました。

(https://www.npr.org/assets/img/2017/10/23/discriminationpoll-whites-tablesxyz.pdf)

 

また、タフツ大学とハーバードビジネススクールの共同研究では

 

白人と黒人共に、黒人に対する人種差別は1950年代から減っている。と答えている

一方で、

批判的な人種の偏見が黒人に対してよりも白人に対しての方が多い。と白人は考えている。

 

という調査結果が出ました。

https://www.socialworktoday.com/news/dn_060311.shtml

 

ちなみに、アメリカ議会における各政党の差別意識に対しての調査では

 

75%の共和党が白人は人種差別を受けていると答えていたのに対し

 

38%の民主党だけが白人は人種差別を受けていると答えました。

 

トランプさんのいる共和党が2倍の差をつけて、白人に対する人種差別を感じているんです。

 

 

なぜこの意識が生まれるのか?

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白人にこのような意識が生まれる要因の1つとして

 

白人の人種差別の考えが、ゼロサムゲーム

 

であると、タフツ大学とハーバード大学の研究者は伝えています。

 

ゼロサムゲームは、ある人が余計に取れば、他の人の取り分が減るように、各参加者の得失点の総和がゼロになるゲームのことです。

 

つまり、黒人が偏見を感じずらくなっているということは、その偏見は白人に向いている

 

と考えているわけです。

 

現実はどうなのか?

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これらの研究が正しいのであれば、同研究の中で黒人の方が人種差別を感じているという事実に矛盾することになります。

(黒人の人種差別の意識は92%)

 

2009年、社会学者Devah Pagerがニューヨークで

 

白人と黒人の名前、それ以外全て同じで、340の仕事に応募した所

 

黒人の名前の履歴は白人の名前の履歴書より50%面接の返信が返ってきませんでした。

 

また、賃貸マンションの契約についての調査では

 

同様に全て同じ、名前だけ白人(Alison Bauer)・黒人(Ebony Washington)でマンションのオンライン契約を申請した所

 

黒人は白人よりも66%も多く、アパートはすでに貸しているという返信が来ました。

 

さらに、最初に紹介したNPRの調査でも

 

白人の方が差別を受けていると感じる一方で、大多数の白人は差別を実際に受けていないと答えています。

 

19%が仕事を得る上で、

13%が昇進をする上で、

11%が大学の申請をする上で、白人という理由で差別があると答えました。

 

 

これらのことから

 

白人に対するを偏見を感じている一方で、実際には差別を受けていない。

 

というのが現実に近いと言えますね。

 

白人のもろさ

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ワシントン大学のRobin DiAngeloは、この人種差別の犠牲者意識の風潮は「白人のもろさ(White Fragility)」を作り出している。

 

と強い危機感をおぼえています。

 

今まで北米の白人は人種に対するストレスから身を守られた社会環境にいました。

 

しかし、昨今の環境が人種に対するストレスを高め、そのストレスを我慢することができない「白人のもろさ」を生み出しているというんです。

 

「白人のもろさ」とは、ごくわずかな人種に対するストレスが耐えられなくなり、守備的な動きのきっかけになってしまう状態です。

 

この心の状態が、より一層の白人至上主義を高め、人種による壁を個人間で作ってしまうわけです。

 

自分を客観的に測れるか

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この白人の人種差別意識の根底にあるのは、

 

自分の立場を奪われる人の恐怖心でしょう。

 

この恐怖心は、安心できる場所を失うこと。

 

人は生まれた瞬間、家族という社会で生まれるからこそ

 

生まれながらに持つ「安心」という感覚を失うのは誰もが恐れることですよね。

 

誰もが失いたくないものである上で、どのように個人レベルで考えていくべきか。

 

僕は自分自身を客観的に見るかだと思います。

 

大学名や家柄と同じように、人種という表面的なモノで自分の立場や安心を

 

作るのではなく、自分自身の内側で自分を理解すること。

 

そして、それを相手に対してもすること。

 

誰もが人間である以上持ってしまう、表面的なモノを使っての安心とそれを恐怖心を理解した上で

 

自分の内面を磨くこと、同じように人を見ることを意識して関わっていくことが大事なのではないでしょうか。