Takaのアメリカ留学日記

2019年8月からアトランタに交換留学。アメリカ生活・社会学で学んだことから「自分らしく」生きることについて気ままに書いています。

【社会学コラムNo.2】75%の白人の友達は白人だけ?

社会学コラム第2弾偏見

 

偏見とは何か?

偏見がどうやって作られるのか?

アメリカ社会にどんな偏見があるのか?

 

アメリカ社会の例を通して、紹介していきます!

 

 

偏見と差別の違い

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まずは混同されやすい、この2つの違いについて

・偏見

特定のグループに基づいた、好ましくない早まった判断

 具体的に言うと、

・ヒスパニック系の人がドラックディーラー

・ゲイは女性らしい

 

のようなもの。

・差別

特定のグループに基づいた、好ましくない個人に対しての扱い

 具体的に言うと、

・第2次世界大戦時代のユダヤ人に対して行われた収容や攻撃

・アパルヘイトで行われた黒人へのいじめ

 

等です。

 

超簡単に言うと

偏見ー考え

差別ー行動

ですね。

どこで人は偏見を学ぶのか?

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みなさん、偏見をどこで学ぶと思いますか?

 

結論 社会

なんですが。

 

その要素として、友達、家族/親、メディア、教育が挙げられます。

 

これは意識的に行われているというよりかは

成長する間に無意識に獲得していくものなので

 

多くの人が気付きませんが、かなりの影響を受けています。

 

それでは、それぞれの要素でどんな風に影響を受けているのか?

 

◎75%の白人の友達は白人だけ

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まずは、友達について

 

Public Religion Research Institute の

 

 

平均的な白人・黒人それぞれの友達の構成についての調査結果がこちら。

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平均的な白人の友達を100人とした時、

白人が91人

黒人が1人

ラテン系が1人

アジア人が1人

etc...

 

一方で、平均的な黒人の友達を100人とした時、

黒人が83人

白人が8人

ラテン系が2人

アジア人が0人

etc...

という結果がありました。

 

黒人は白人の友達より黒人の友達を10倍持つのに対して

白人は黒人の友達より白人の友達を91倍持っています。

 

これには様々な要因が絡んでいて

・そもそもアメリカは白人の方が多い

・人間は宗教的、政治的、経済的、そしてもちろん人種的に同じ人と関わりやすい

 

といったことが言えます。

それによって、

 

 75%の白人は、彼らの友人関係において、白人以外の友達を持たない

 

さらに、これは66%の黒人にも当てはまるという結果もあります。

中々衝撃的ですよね。。

 

youtu.be

スタンダップコメディで有名なクリス・ロック

"All my black friends have a bunch of white friends. And all my white friends have one black friend."

がこんなことを言っています。

 

もちろんこのデータは一概に言えるものではありません。

1つの傾向を示すデータだと思います。

 

アトランタで感じること

僕自身このデータを見て感じたことは、このデータはあながち間違いではない。

なぜなら、部活動や宗教活動等特別な目的ではない限り、日常生活の道やレストランで見ていると白人は白人、黒人は黒人とはっきり分かれているからです。

 

大学のパーティに行けば参加しているのは黒人だけ。と思えば、郊外のクラブに行けば白人だけ。

 

他の地域でどんな風になっているのかはわかりませんが

黒人が半数を占めるアトランタでは、かなりはっきりと分かれていると思います。

 

親の行動から子供は学ぶ

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続いて家族について

 

これに関して強いデータがあるわけではないのですが

授業中に先生が話してくれた話。

 

先生が子供の頃、親と車に乗っていた時、路上に車を止めていました。

すると先生の母親が急に車のドアのカギを閉めたそうです。

 

不思議に思った先生が、なぜかと尋ねると

先生の親は外にいる黒人グループをちらっと見たそうです。

 

これは本当に些細な出来事です。

しかし、子供はそんな些細な出来事から何が危険かを無意識に学びます。

 

僕自身、人種に関して親から学んだことを思い出すことは出来ませんが

部落について親から学んでいました。

 

悪い人形は黒色

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続いて教育について。

ちなみに、ここでの教育は学校だけでなく、教育に関すること全てを含んだ広義の意味です。

 

ここで出てくるのが

Internalized prejudiceという、自分に対しての偏見。

 

人に対してある偏見ではなく、自分はアジア人だから、黒人だから

社会的地位は低いといった自分に対して自分が持つ考えのことです。

 

これを示した、心を締め付けられる動画がこちら。

youtu.be

1940年に行われた研究で

幼稚園児に白い肌の赤ちゃん人形と黒い肌の赤ちゃんを見せ

どっちがかわいいか?どっちがgood/badか?を聞くという実験を行いました。

 

結果、21人中15人の幼稚園児が白い肌の赤ちゃん人形がgoodだと答えました。

 

サムネイルに出ている女の子が

かわいいのは? (黒い肌の人形)

醜いのは?   (白い肌の人形)

悪いのは?と聞かれた時に、迷いながらに最後

肌の黒い人形を指さす姿

 

黒い肌が醜い、なぜなら黒いからと答えさせられた後に

「自分はどっちに似てる」という残酷な質問に対して

苦しみながらも黒い肌をさす子供の姿

 

は心をぎゅっと握られる、そんな悲しい気持ちになります。

 

メディアは白人男性至上主義

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最後に、メディアについて。

 

アメリカの資本主義を象徴するメディアですが、その根底にあるのは

圧倒的白人男性至上主義。

 

・テレビに登場する中東の50%以上は犯罪者として

・研究、雑誌、テレビに出てくる、貧しい人の66%は黒人

・女性は男性よりもインタビューされず、雑誌の表紙にならない

 

 アメリカPOPソングから見た、アメリカの女性の偏見についてはこちら

www.takatlanta.com

 

メディアは特に、子供の頃からなんとくなしに見ているものなので

無意識的に強い影響を受けます。

 

僕自身、アメリカ映画が好きで、アメリカ映画の中で

メキシコ系の人がドラックを密輸して、カッコいいアメリカ人がそれを阻止するシーンは何度も見ていたことで

 

無意識的に「メキシコ系=ドラック」という偏見があったことは間違いありません。

 

ただ、今はその事実があったとしても、メキシコ系の友達もいて、「メキシコ系≠ドラッグ」じゃない人を知っているからこそ

その偏見を理解して、メキシコ系に対して違う見方が出来ています。

 

◎6歳までに多様性を

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今回のデータは知らず知らずの内に偏見を抱いているという話ですが

ある研究では、

子供は6歳で人種の不均衡を理解する

と言われています。

 

それは今まで書いてきた、要因によってその不均衡を理解していきます。

 

ただ、僕のメキシコ系の話でもあるように、メディアで気づかぬまに得てしまっていた考えも、

実際にその人に関わることで、その偏見を別のものにすることが出来ます。

 

そして、それは若いうちであればあるほど、

将来多様性を受け入れ/理解しやすい。というわけです。

 

◎まとめ

今回は偏見について。中々衝撃的なデータを紹介しましたが、どうでしたでしょうか。

 

僕自身アメリカに来て、様々な人種やジェンダーを勉強し、実際に関わる中で自分の偏見がかなり表面化しました。

 

そして、「偏見をなくすべきだ!」と言えるほど、自分に偏見がないとは絶対的に言えないことを自覚しました。

 

ただ、これから偏見に向き合うには、まずは自分の中の偏見を理解することが大切。

 

その上で、人とどう関わるのかを考えていくことが自分の中の偏見との正しい向き合い方だと思いました。